こんばんは、kottsunです。
SNS上に、コーチからの暴行シーンをアップし、拡散されたことで問題が明るみに出たサッカー部問題ですが、4月28日現在、渦中のコーチは書類送検。
サッカー部監督は自宅謹慎となっています。
これまでの経緯
4月20日 サッカー部寮内にて30代男性コーチから、部員が蹴られる・殴られるといった暴行を受けている動画がツイッターで拡散されている事実を学校側が、外部からの連絡を受け把握(すぐに削除された)
4月22日 選手11人がサッカー部公式ツイッターで、暴行騒動の動画を投稿したことや暴行騒動について謝罪。経緯の説明も行われた(部員のみで、監督・コーチなどは不在)
4月23日 謝罪動画は学校関係者が謝罪せず、部員が矢面に立っていることに更なる批判が高まり、100万回再生を超えるも、削除
4月25日 サッカー部監督 段原一詞氏 日本テレビ「スッキリ!!」に生出演し、一連の騒動に対し謝罪。学校は学年ごとの集会を開いて経緯などを説明。
同日、段原監督が、動画投稿した部員2名を加害者と呼び、”完全な被害者俺だけ”などと言いつつ強い口調で責める音声が投稿され拡散
4月26日 学校が、投稿された音声が監督のものであると認め、謝罪。
4月28日 暴行を行っていた30代コーチが書類送検。監督は自宅謹慎
5月10日 学校側は、警察による生徒へのSNS講習会を行う予定
ナンセンスな対応の数々
先ず、そもそものナンセンスな対応としては時代錯誤なコーチからの暴力行為であると思います。
確かに強豪校は、厳しい上下関係や規律によって管理され、それによって個々の能力も伸ばされて実績を作っている点があることは分かります。
ですが、今の時代に平成レトロを通り越した昭和のやり方をしていること、
それでいて、部員がそれを自分たちの為と思えないポイントで行ってしまって管理できていないことが挙げられます。
走り込み、時には手を上げることも、部員の為であれば部員は付いてくるはずです。
ただの八つ当たりや、部員が納得できない暴力行為は、いくら伝統と言い張っても受け入れられず、外部への拡散で問題となることが目に見えています。
そして、この騒動に対する学校関係者の当事者意識の欠如もナンセンスだと思いました。
なぜ動画が拡散され、問題となったのか。
そこをはき違え、
「部員が身勝手なことをして周囲に迷惑をかけてしまいすみませんでした。当校では暴力行為が強豪として当たり前なので問題ありません。」と言わんばかりの部員のみの謝罪行為。
さらには、段原監督の謝罪の裏での、部員に対する言動。
”完全な被害者はたぶん俺だけ。俺が仲間の弁護士たちに、俺が『被害を受けた』って言うて訴えたらどうするか”
などの口調で部員を責めていることが、これまでの体制で問題だったことがSNSで明るみに出たのだという認識の欠如なのではないかと思えてなりません。
こうして考えてみると、コーチからの暴行に対して、監督に相談したり、学校に相談したりといった解決方法が選べなかったからこそツイッター投稿するしかなかったのだと思えてなりません。
それに対して、学校側が10日に警察によるSNS講習会を生徒に向けて行うことも謎です。
むしろ、学校側がSNS講習とSNS拡散後の対応策を勉強するべきではないでしょうか?
そして、そもそも投稿されてもいいことを行える教育陣の体制作りが必要なのではないでしょうか。
監督が部員を訴えることは出来るの?
”俺が『被害を受けた』って言うて訴えたらどうするか”
という言葉がありましたが、監督は部員を訴えられるのでしょうか?
監督が被害者であれば、部員が投稿したことで学校として試合に出られなくなり、不祥事扱いにもなり、結果を残せなかったり様々な責任を取り、監督としての立場がなくなったことによる給与補償を訴えるといったところでしょうか?
そもそも、部員が行ったことは監督個人に対する名誉棄損でも侮辱行為でもないので民事訴訟しかできないように思います。
そして、給与補償や経歴損料(そんなものがあればですが。。。)についても、監督はコーチ・部員を管理する管理職ですから、管理者責任で外部に対する責任を負います。
暴行されていた部員の保護者から訴えられたら監督も他人面は出来ません。
被管理者に求償するとしても部員に対してではなくコーチに対して訴えることができるだけではないでしょうか?(根本原因は動画投稿の行為ではなく、暴行行為が問題の為)
こうして考えると、むしろ監督の発言が部員たちに対する脅迫や精神的な暴行として認定されれば、監督自身が訴えられてしまうと思います。
(しかも民事だけでなく刑事でも。。。)
まとめ
今回、コーチが書類送検されました。
この事案ですと、コーチは職を失うことになりそう(退職)なので、社会的制裁を受けたと判断され、反省の度合いも含めてではありますが、検察が起訴猶予とすることも考えられます。
※つまり、無罪放免
ただ、かなり拡散され、その後の対応も油を注ぐ形となた為、世の中からかなり注目されています。
こうした注目度の高い事件は有罪になることが多く、罰金刑になることもあるでしょう。
どちらにしても、大人よりも部員たちが活動できなくなること、
練習や試合ができず、将来の選択肢が減ってしまうことは避けなければならないと思います。
これからインターハイもありますから、早く対応し、よりよい学校生活を整備していっていただき、学生の皆さんには頑張っていただきたいと思っています。